高分子流動の複屈折イメージング

「樹脂成形の流れ場や残留応力を計測できる高速度カメラ」

新潟大学 研究推進機構超域学術院 佐藤大祐先生

プラスチック融液を代表とする高分子流体は、流動によって高分子の姿勢(配向)が大きく変化し、成形品の品質は、高分子の配向状態に強い影響を受ける。流動で生じる高分子の配向メカニズムを知ることは非常に重要であり、そのために流動複屈折測定は有力な測定手法として用いられてきた。しかしながら、リアルタイム計測でかつ面計測(2次元計測)によって複屈折と配向情報を取得することは技術的に極めて困難であった。

写真はマイクロ流路における実験風景とCRYSTAによって得られた流動複屈折場を示している。光学測定といえば何やらたくさんの光学素子が並び、並び順はこれで光学軸はあれで、といった呪文が飛び交うことが多々ある。しかしCRYSTAの場合は、光源とCRYSTAの間にサンプルを置くだけ(!)で測定ができ、さらに、複屈折分布から応力場を評価することも可能である。CRYSTAは上述した技術的課題を解決しただけでなく、複屈折測定の敷居をも下げた画期的な装置といえる。

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