生体細胞などの透明体を顕微鏡観察する場合、ピントの合った深さの画像を鮮明に撮影しようとしても、
ピントの合わない場所からの光で画像がぼけてしまいます。このような場合に威力を発揮するのが共焦点顕微鏡です。
共焦点顕微鏡では、観察物を通った光をレンズで再度集光させ、
丁度焦点深さ近傍の光が透過するようにピンホールを配置することで、
焦点位置の光は100%透過させる一方でピンボケ光を遮断します。
このように焦点の合った光だけを取り出すピンホールの機能を、偏光を応用して実現するのが当社の提唱する偏光縦スリットです。 偏光縦スリットは、異方性軸の直交する2つの1/4波長板を一体化したフォトニック結晶波長板アレイを2枚使います。 これらを再集光させたレンズの焦点近傍に図に示すように互い違いに向かい合わせに配置します。
この構造に直線偏光を入射させると、2枚の波長板アレイの間に焦点を結ぶ光は、同符号のλ/4波長板を通過で偏光方位を90度回転します。
一方で波長板アレイの外側で焦点を結ぶ光(青色で示した)は、符合の異なるλ/4波長板を1回づつ通過するので、波長板の効果が相殺されて偏光方位は維持されます。
従って、合焦点光とピンボケ光との偏光方位を90度変えることが出来ますので、偏光子などで偏光分離することでピンボケ光を取り除くことが出来るのです。