フォトニック結晶の技術紹介ページ
4. フォトニック結晶で実現される機能
フォトニック結晶では、通常の光学材料では実現不可能な奇妙な振る舞いが見られます。
例えば、負の屈折現象や異常分散などと呼ばれる現象です(下図参照)。
これは、光の透過できる波長帯域(フォトニックバンド)と反射される波長帯域(フォトニックバンドギャップ)の境界付近の波長で見られる現象で、きわめて限定された条件下で実現することができるのです。
このような境界領域での奇妙な振る舞いを制御する技術を、フォトニックバンド端エンジニアリングと呼ぶこともあります。
また、近年のフォトニック結晶研究の多くは、光の通り道(導波路)をフォトニック結晶で作る研究です。
フォトニック結晶を用いることで、より小さな曲率半径で曲げても低損失な導波路を実現することができ、微細な光回路の実現には欠かせない技術と期待されています(下図右)。
こうした研究における主題は、現象の解明・制御とともに製造方法の困難さの克服でありました。
1次元周期の光学多層膜はあらゆる光学部品で採用されていますが、2次元以上のフォトニック結晶は極めて高い製造技術が要求される為に、これまでほとんど市場投入されることがありませんでした。
一方当社は自己クローニング法の開発により、いち早くフォトニック結晶の量産技術を確立しました。
そこで私たちは、更に高度な製造技術の確立や現象制御を目指すよりも、自己クローニングフォトニック結晶の現在の実力に適した市場を模索したのです。
『フォトニック結晶をいち早く実社会に役立てる方策を見出そう』、それが私たちの基本スタンスです。
